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ベトナムで海外拠点メンバーと開発キックオフを開催しました

はじめまして!エンジニアマネージャーの西澤と申します。

私の担当している中途採用支援サービス「HR forecaster」では、約20名弱のエンジニアが在籍していますが、2023年11月から弊社グループ会社のPERSOL CAREER TECH STUDIO VIETNAMに所属する海外拠点のメンバーがジョインしました。

初めての海外拠点との協業ということもあり手探りではありましたが、開発チームメンバーの亀澤、池田と協力して軌道に乗るように進めてきました。
今回はその中でも、先日海外拠点であるベトナムでキックオフを開催したので、それについて取り上げつつ、海外拠点との連携にあたっての課題やそれに対して我々が取り組んだ事等について触れていこうと思います。

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HR forecasterのエンジニア体制と海外拠点との連携の背景

HR forecasterではチームの拡大期を迎えており、2023年4月時点では3チームの開発体制だったのが2023年10月時点で5チームに拡大しています。人数で言うと10名弱から20名弱までメンバーが増えており、約2倍の人数になっています。

海外拠点との連携における課題

導入課題は大きく2点ありました。
1つ目は海外拠点との連携という言葉から想起される一般的なオフショア開発における課題、2つ目は組織がスケールに耐えられる状態にしていく事です。

まず1つ目ですが、海外拠点との連携は一般的に苦労されている会社が多いようで、ざっくりまとめると代表的な課題は以下の2点でしょうか。

  • 意図したものと異なるものが出来上がってしまった

  • 納期を守れない

これらは、文化の違いや言語が異なる事等が要因となって引き起こされているように思えます。また、開発現場においてはシステム化されていない事が原因で余計なコミュニケーションコストが発生する等の場面もありそうだと感じます。
ですが、こうして見ると、言語の壁は確かに大きいですが課題のほとんどは国内であっても発生しうる課題でいわゆる「外注あるある」だと言えそうです。

次に2つ目の課題ですが、これは海外拠点との連携課題というより、組織が大きくなる上での課題になります。
海外拠点の力を借りる事で人的資源においては瞬間的にドライブをかけていく事が可能になりました。チームが増え、そこに関わるメンバーが増えていく事は嬉しい事ですが、残念ながら情報のサイロ化や、コミュニケーションコストの増加等が発生していく事は避けられないです。
これらを解決していくためには仕組みも当然必要なのですが、個々人のマインドセットが重要になります。これらのマインドセットが醸成されている事で仕組みが活用され、必要な情報のやり取りや必要な改善が主体的に行われるようになっていくと考えています。
まだまだプロダクトの価値向上に向けて組織を大きくしていく必要がある中で、我々のチームが今後スケールできる体制にするためには、指示された通りにただ作るだけではなく、プロダクトの価値に繋がるかを考え、時には提案・意見をしながらエンジニアリングという手段を通じて価値貢献をできるような人を揃えていく必要があります。

このような課題を解決をしつつ我々が目指すチームを作り上げるためには、仕事の依頼の仕方や元請け/下請けのような壁を作らず、本人達に裁量を持たせて自律的に動いてもらえるような環境作りをしていく事が必要だと考えました。

理想とするチーム作りに向けた取り組み

さて前述した目標達成に向けて、まだまだ道半ばといったところですが、我々はこれらの取り組みを行ってきました。

  • チームビジョンの共有

    • 我々がベトナムメンバーとどのような関係性で働きたいか、目指すチーム像を示す

  • それぞれの役割で期待する姿を定義

    • 短期、中期、長期でマイルストーンを設定し、いつ、誰が、どんな役割を持っていて、どんな風に働いているかの認識を揃える

  • 小さな成功体験を積んでもらう

    • いきなり大規模な機能開発からスタートではなく、小規模な機能の改修やプロダクトのコンテキスト理解が薄くても進められるような開発に取り組んでいただいてプロダクトのコードの概観を掴めるようにする

  • 情報格差を作らない

    • 国内、海外という区分けで参加するMTGを限定したり、与える情報の差を作らないようにする

十分これでもパフォーマンス高くメンバーが働けていました。
しかし、普段リモートワーク中心で業務を行っている我々でも顔をあまり知らなかったり、人となりをあまり知らないメンバーとコミュニケーションを取る事にハードルを感じる人はいますし、物理的な距離が心理的な距離に比例する現象はあるのではないかと私は思います。
そういった想いもあり、今回のベトナムキックオフが実現するに至りました。

ベトナムキックオフ開催

対面イベントではワークを中心とした以下のようなコンテンツを行いました。

  • お互いを知るためのワーク

    • 自己紹介

    • 自分の価値観を探し、共有する(バリューズカード)

  • プロダクトを知るためのワーク

    • プロダクトの概要、存在価値等の説明

    • 情報セキュリティ、コンプライアンスルールの説明

  • プロダクトへの課題解決に向けたワーク

    • コードレビューにおける属人性を減らしていくためのアイディア出し

    • スプリントの中で扱いづらい蓋をしてしまっている課題解決のためのアイディア出し

それぞれ自己紹介スライドを用意し、自己紹介をし合っている様子です。
写真を取り損ねたのですが、普段のメンバーからは感じる事のない過去の意外な一面を見れたのがすごく印象に残っています。


次はバリューズカードです。
約90枚あるカードそれぞれに価値観を表す単語が書かれていて、その中から自分の価値観に最も近い5枚のカードを選ぶというゲームです。


ワークの結果です。
それぞれ大事にしている価値観が垣間見えてお互いがどんな事に重きを置いているのか理解し合えました。

次にプロダクトに関するワークへ移っていきます。
サービスオーナーの石川からHR forecasterの全体の説明、存在価値、今後の話等を中心に熱く語ってもらっています。
特にHR forecasterは無料サービスということもあり、どのように価値創造しているのか、という点を知る事が出来たのはきっとベトナムメンバーにとっても良い機会だったのではないでしょうか。


開発チームが抱えているレビューの課題について皆熱心に考えています。
その他にもジョインして日が浅いメンバーが多いので、象、死んだ魚、嘔吐のフレームワークを用いて普段蓋をしている課題や胸に秘めた想いについて議論を交わしていってます。



ワークを通して感じた事、これからに向けてやっていきたい事

プロダクトが抱える課題に対し、ベトナムメンバーが自分がやった方が良いと手をあげてくれた事がなにより印象に残っています。
また、現地開発メンバーは英語は喋れるものの、日本語が喋れないためブリッジエンジニアの力を借りないとコミュニケーションが取れない状態ですが、今回の対面でのコミュニケーションを通して開発メンバーとのコミュニケーションが取れるようなツールの導入やその機会を作っていく試みをしていく事が話し合われたりと、我々が目指しているチームに段々と近づけていると感じています。

それに加え、ベトナムメンバーが思っている以上に前向きにプロダクトに取り組んでくれている気持ちが伝わり、まだまだベトナムメンバーへチャレンジ機会を提供することや、裁量の拡大等取り組める事があることを感じさせられたキックオフで、私自身も大変学びになりました。

最後はお揃いのHR forecaster Tシャツを着て集合写真。
今後もHR forecasterのエンジニアは国内、海外メンバー一丸となってプロダクト開発を頑張っていこうと思います!


この記事を書いた人は・・・

プロフィール


マスコミ業界、半導体業界での業務システム等の開発に従事した後、2021年4月にパーソルキャリアに入社。「HR forecaster」の開発エンジニアとしてジョインし、現在はエンジニアリングマネジャーを担当。

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